今年の航路探鳥 八戸〜苫小牧航路
今年は暇があれば八戸〜苫小牧のフェリーに乗っていた気がする。この原稿を書いている今の時点で9回(11月下旬)。仙台や大洗への航路も惹かれるものがあったが、時間的に難しかった。よって夜の苫小牧を発ち八戸へ、翌朝同じ船で八戸を苫小牧へ向けて発つパターンで海鳥ワッチを楽しんだ。 これだけの回数、航路探鳥をしたが、バランスよく1年を通して乗船していたか、となるとそうではない。3月まではなかなか時間が無く、4月から乗り始めたし、7月の半ばから末に至っては3週連続で週末は航路探鳥という事もした。冬のウミスズメ類はこれから年明けに見る事にする予定。 なんとか時間をつくって、1年を通して八戸〜苫小牧航路に乗るのが目標である。
11月の末には、遂に憧れのアホウドリを見る事ができた。成鳥にかなり近い個体だった。もちろん、クロアシアホウドリ、コアホウドリの優雅な飛翔は十分に見たし、一日でトウゾクカモメ類を四種とも確認できた事もあった。ハイイロヒレアシシギの夏羽の個体も出た。オオミズナギドリやハシボソミズナギドリの大群、フルマカモメの体色の異なる個体など、陸地から見る事は難しい海鳥たちの姿を随分と楽しむことができた。
さらに今年は鳥だけでなく、クジラ、イルカの仲間にも興味が湧いて、注意して見るようになった。恥ずかしい事に、今までは単に、「イルカ、クジラ」としてしか見てなかった。今は、私の本棚にクジラ、イルカのコーナーができた。わりとよく見る事ができたのはカマイルカである。特に夏場は数十頭から数百頭の群れで何度も現れた。沖合だけでなく苫小牧港に近い海上でも確認できた。船と並んで泳いだり、派手なジャンプを見せてくれたり、なかなか楽しませてくれた。つぎに出現頻度が高いのはイシイルカであろう。カマイルカのように大群はつくらないし、派手な跳躍をする事はないが、時速50キロにも達すると言われている高速で、水しぶきを上げながら泳ぐ姿は特徴的だ。その他にはミンククジラ、コビレゴンドウ、ネズミイルカなどを見る事ができた。今年は航路での大きな楽しみが増えた。
それと鰭脚目の仲間も忘れてはならない。ゴマフアザラシやトドは陸地からも観察し易いが、沖合でなければ観察できないのがオットセイである。姿はトドに似ているが体格はかなり小型。体が軽いために海上に浮かんだまま休息できる。横になって前ビレと後ビレを海面に立てている姿は、かなり面白い。今年はオットセイの群れ、しかも多くが海面で休息している状態で見る事ができた。次から次へと船の横に漂って来た姿は印象深い。
哺乳類だけでなく、サメの一種やマンボウなど、さまざまな海の生き物たちを目にすることができた。これからもこの航路に乗り、できればシャチやナガスクジラ、バンドウイルカにも会いたいと思う。もちろん鳥のほうもミナミオナガミズナギドリの大群とか、ツノメドリなんかも良いな、と思う。
