ウトナイを離れて、加賀、豊田と渡り歩く
1995年にウトナイ湖サンクチュアリを離れて12年が経ちます。札幌支部の皆様には大変お世話になりました。そして、猿子さんから電話をいただき、大変懐かしく思いながら筆を取っているしだいです。
片野鴨池で
ウトナイの次は、石川県加賀市にある加賀市鴨池観察館に転勤となりました。ここは、片野鴨池と呼ばれ面積は10haと大変狭いですがラムサール登録地でもある日本有数のガン、カモ類の越冬地です。
しかし、カモ類の飛来数が減少し大きな課題となっていました。そこで、まずカモ類が好む水田環境を残していくため、農家の協力で休耕田の耕作を「鴨池たんぼクラブ」と言うボランティアグループで立ち上げて始めました。
次に取り組んだのが、カモ類の餌場である鴨池の外の水田に水を張ることでした。お付き合いのあった農家の方が冬期に水張りをしてくださったのですがその結果多くのカモ類が夜、水田に入ることが分かり、1997年からは石川県を通して環境省からの調査費をつけていただき、カモ類の好む水田、飛来数の把握などの調査をはじめました。こうした活動をまとめたのが「これがカモ!カモなんでも図鑑」(大日本図書)です。
豊田市自然観察の森で
2003年から愛知県の豊田市自然観察の森の勤務となりました。ここは、今までと違って都市近郊の里山環境です。オオタカが舞い、キビタキが囀るなど身近な自然環境です。この年から日本野鳥の会が豊田市の委託を受けてレンジャーが配置され、今年からは指定管理者として6人のスタッフ全員が野鳥の会のレンジャーとなりました。自然観察の森は、約30ヘクタールありますが、市は、観察の森を含め約200ヘクタールの里山環境を保全するために地主との賃貸契約で土地の確保を始めています。
東海地方の湿地
愛知県には、ラムサール登録地でシギやチドリが多く飛来する藤前干潟や面積は非常に狭いですがシデコブシ、シラタマホシクサなど世界にもこの地域にしかない植物がいくつか生えている東海地方固有の湿地があります。ただし、どんどん開発などで消失しています。
そこで今、「日本の重要湿地500」に入っている「豊田市周辺中間湿地群」をラムサール登録地にすることを豊田市に提案しているところです。
機会がありましたらぜひおいで下さい。遠くいていけないという方は、HP「豊田市自然観察の森」をご覧下さい。

