豊平川の野鳥
私は、ミュンヘン大橋からJR苗穂鉄橋までの札幌市中心部を流れる豊平川で、毎月 2回バ-ドウォッチングをして楽しんでいます。自転車で豊平川右岸のサイクリング ロ-ドを走り、ここで観察した鳥を記録しています。現在、この観察を始めて14年目にはいりました。
平成2年6月に、このウォッチングを始めたのですが、以前は札幌市内においてあまり見られなかったと思われるマガモが、この豊平川で一年中見られるようになった事や、夏鳥であるムクドリ・ハクセキレイ・カワラヒワの一部が札幌市内で越冬するようになった事が私の観察記録から言えるなど、私なりの新しい発見や野鳥の生活の変化等、考えさせられる問題が次々と出てきて、現在もこの観察を継続中です。
特別めずらしい鳥が現れる場所ではないのですが、春にはヒバリ・イソシギ・イワツバメ・アオジなどが、元気な姿を川原に見せてくれます。イワツバメは以前よりかなり数が減った感じですが、毎年、南大橋の橋げたに巣づくりをし、子育てをします。イソシギは豊平川に来るとにぎやかに鳴きながら追いかけあって水面を飛び回ります。繁殖期の行動ですね。
冬にはカワアイサがこの区域の豊平川に出現します。私がこの観察を始めるまで、ここでカワアイサが見られるとは思ってもいませんでした。同じく冬にはツグミ・シロカモメ・ホオジロガモなどが時々姿を見せます。また、春と秋の渡りの時期にはコヨシキリ・メボソムシクイ・ベニマシコなどが、この豊平川を通過して行きます。オジロワシも毎年2月頃、この区域に出現します。
海鳥であるウミネコは平成2年から夏にこの区域に現れているのですが、最近、特徴的なのはオオセグロカモメです。平成7年に初めてここで記録されたオオセグロカモメが、その後だんだん出現数が増えてきて、平成12年からは1年中相当数が、私の観察している豊平川に姿を見せるようになりました。サケの卵・稚魚やホッチャレ、そして豊平川に多く見られるウグイやフクドジョウを食べに来るのでしょうか。先日ある勉強会で、札幌支部の足立さんのオオセグロカモメに関する話しを聞く機会がありました。オオセグロカモメが平成13年に札幌市内(中央区のビル屋上)で繁殖した事が確認され、平成14年には繁殖数が増えているという話しでした。私の観察記録からもその事が納得出来る感じがして、大変興味を持ちました。平成14年の8月末に幌平橋付近で、オオセグロカモメの幼鳥を数羽観察しました。これは札幌生まれの個体なのかな?と思ったりしました。海鳥であるオオセグロカモメが、なぜ札幌市内で繁殖するようになったのか、また今後どうなっていくのかは、面白い問題です。私の豊平川ウォッチングは、当分続くことになりそうです。
