「うちのカラス君」たち
「ジャー」か「ギャー」か、喧しい声が響く。毎年のことながら、カケス君が来訪すると、我が家の狭い庭地は賑やかになる。
住宅地の真ん中ではあるが、最近流行に逆らって手入れをしていない庭地は、野鳥にとって、丁度いい遊び場らしい。
かっては、四季折々、二十種近い鳥達が訪れてきたが、最近はめっきりすく少なくなった。
周辺のヒトのための環境整備が、行き届き過ぎ(?)のせいかとも思っている。
それでも、カケス君は相変わらず顔を出してくれる常連だし、ヒヨドリ君は常住、スズメ、カラス君などは当然の、お馴染みさんである。
囲っている訳でもないのに、しょっちゅう顔を見せてくれる彼(彼女)。たちは、もはや「うちの鳥」達である。
長年、付き合っていると、「うちの鳥」、時々、思わぬ行動を見せてくれる。
「うちの奴、一体ナニをしてるんダ?」の感じ・・・。もっとも、鳥達もヒトのことを、同じように見ているのかもしれないが・・・。
我が家の周りで遊ぶカラス族は、ハシブト家とハシボソ家、共に一家族ずつ、特に親しい仲でもなさそうだが、、仲が悪い訳でもない。そこに、時期になると、カケスが仲間入り。これも毎年のことなので、お互い納得ずくのようである。
十年程前、しばらくカケス君が留守をしたことがある。それを知ったハシブト君、庭内のクリの木に早々と巣造りの準備を始めた。
これを見た近所のヒト達が私の所に、巣の撤去を要求してきた。経費の問題もあるし、どうしようかと思っていたが・・・。
数日後、カケス君が戻ってきて、大音声!ハシブト君は困惑の末、自主退去。
カケス君のおかげでヒト族の近所問題も一件落着。以後、このクリの木にハシブト君が巣造りを企てる気配はなくなった。
カラスとカケス、普通なら体の大きいカラスが強そうだが、我が家の庭地では、ずっとカケス君の勝ちである。極まり手「叫び出し」。
庭に接した河川敷にオニグルミの木があり、毎年沢山実をつける。一昨年、この実を拾いレジ袋に入れて出入口付近に置いておいた。翌日、レジ袋が破られ、クルミが転がり出していたが放置していた。
毎日2個ずつクルミが少なくなっていくのに気づいたのは数日後。原因不明だったが、ある日、ハシボソ君が持ち去るのを発見。ようやく犯人(犯鳥?)の推定はできた。しかし、何のためか、なぜ2個なのか、理由が判らない。
このクルミ2個事件は昨年の秋も継続、いまだ謎は解けていない。
野生であっても鳥君達、それぞれの個性をはっきしながら、ヒトの作り出す環境変化につき合い、それなりに生活しているようである。
カラス君をはじめ、「うちの鳥」君達、「今日も元気でネ!」
支部報「カッコウ」2010年6月号より
