*

Sapporo Chapter of Wild Bird Society of Japan

Home

和白干潟の環境保全活動

和白干潟を守る会 代表 山本廣子

野鳥の会札幌の皆様、初めまして!
私は、野鳥の会福岡支部会員で、定例の和白海岸探鳥会のリ-ダ-をしています。福岡から札幌へ移られた中村玄恵さんの紹介で、私が取り組んでいる和白干潟のお話しをさせていただきます。

私のふるさとは博多湾・和白干潟のすぐそばです。子供の頃は和白干潟で泳いで過ごしました。現在では福岡市の都市化が進んで人口が増え、生活排水を博多湾に流したので海水が汚れました。
干潟や浅海域に住んでいる貝やカニ・ゴカイ・魚・水鳥たち(人間も)の働き(食物連鎖)によって海水を浄化していたのですが、最近50年ほどの間に博多湾の干潟や浅海域はほとんど埋め立てられてしまいました。

和白干潟はそんな博多湾に奇跡的に残った干潟です。しかし博多湾の汚れた海水を和白干潟だけではきれいにすることができません。和白干潟自体も汚れて、ヘドロ化が進んできました。しかし和白干潟にはまだまだたくさんの生き物たちが生活しています。地球規模で渡りをする水鳥たちもやってきます。博多湾の東奥部にある和白干潟(約80ha)と和白海域(約300ha)は、東アジアの水鳥の渡りのルート、交差点にあたる国際的に重要な湿地です。水鳥たちの中継地や越冬地として有名です。

1978年改訂の博多港港湾計画では和白海域は全面埋め立てることになっていました。私のふるさとの海が無くなることがとても残念で、私は1987年6月に和白干潟保全の請願書を約300名の署名を添えて福岡市議会に提出しました。そして翌年の1988年に「和白干潟を守る会」を呼びかけ、和白干潟の保全活動を始めました。地元からの埋め立て反対の声や、環境庁や福岡県知事の意見書などにより、和白海域は残されることになりました。しかし1989年に和白干潟は残して沖合を410ha埋め立てる人工島構想ができました。この人工島計画に対して、私たちは和白干潟保全の立場から見直しを訴えてきました。人工島計画見直しの署名を12万人分集め、1992年3月に福岡市議・県議会・国会へ提出し、環境庁への陳情なども行いました。人工島計画は残念ながら見直されることなく、1994年7月に着工されました。

着工後9年近くなり、人工島が姿をあらわしてきました。そこの浅海域に生息していた生物が生きる場を失ったのはもちろん、沖合でふたをされたようになった和白海域では、潮流の変化や水質の悪化が原因と思われるアナアオサの大量発生や干潟のヘドロ化、渡り鳥の減少などの影響がおきています。私たちはあきらめることなく和白干潟保全の活動を続けています。博多湾・和白干潟が湿地を保全する国際条約「ラムサール条約」の登録湿地となり保全されるように願っています。

和白干潟を守る会では大切な和白干潟の自然を未来の子供達に残すために次のような活動を行っています。

  1. 自然観察会・自然観察指導員講習会・和白干潟まつりの開催
  2. クリーン作戦・水質調査・鳥類調査・生物調査
  3. 和白干潟通信やパンフレット・写真集などの発行・ホームページでの広報
  4. 定例会議の開催・シンポジウムの開催など
私たちは地道な環境保全活動を通して、博多湾・和白干潟の自然の大切さを多くの方
に伝えたいと思っています。また和白干潟の保全活動を通して、地球規模の環境保全
活動を進めたいと願っています。

〒811-0202 福岡市東区和白1-14-37
TEL/FAX 092-606-0012 山本廣子
E-mail:miyakodori@aries.bekkoame.ne.jp
和白干潟を守る会ホームページ:
http://www.bekkoame.ne.jp/~miyakodori/
支部報「カッコウ」2003年7月号より