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Sapporo Chapter of Wild Bird Society of Japan

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熊本の空から

日本野鳥の会熊本県支部 岩下勝樹(熊本市)

平成21・22・23年の三年間続けて西岡水源池の元旦探鳥会に参加させてもらっています。

平成21年は、ハシブトガラ・ゴジュウカラ・オジロワシ・オオタカと初エゾリス(探鳥会終了後一人になって、初クマゲラに遭遇する。近い近い、幸せ〜)。平成22年からは、妻と娘(札幌市)と家族三人で参加し、ヤマゲラ・アカゲラおまけにミヤマカケスの初列風切一枚拾得、探鳥会の終わりがけにはハイタカにも出逢えました。平成23年は、キレンジャク二羽など熊本ではなかなか観ることが出来ない鳥に出会っています。この日のクマゲラ、妻と娘は見ましたが私は観れず、残念。

参加のきっかけは、平成20年暮れに出かけたウトナイ湖で北海道ウォッチングガイドを見て、折角札幌まで来たので地元主催の探鳥会にと思い参加しました。

探鳥会案内には豚汁のお誘いがあり、箸と人一倍大きな紙ドンブリを持参し、毎年、遠方から来たということで歓迎され、家族三人共二杯目をペロリ。雪の中、北の鳥を観ながらの『ほかほか豚汁』は最高です。

さて、折角なので熊本県支部の活動を簡単に紹介します。

昭和44年「熊本野鳥の会」として発足し、昭和57年「日本野鳥の会熊本県支部」となり、平成21年には設立40周年を迎え、会員数は約450人を数えます。毎月発行の支部報も平成23年一月号で通巻364号となっています。

平成21年には、設立40周年記念事業として熊本県内で観察された309種類を掲載した「『熊本の野鳥』写真図鑑」を発行し、熊本日日新聞社から第31回熊日出版文化賞を受賞しています。(初級・中級向B5変型286ページ 定価2100円税込 初版3000部+1000部増刷し、好評発売中)。

探鳥会は、県支部主催及び各地区幹事主催で年約40回開催しています。 毎月第一日曜日には、熊本市立田山[標高152メートル]で定例探鳥会が20数年続けて行われており、サンコウチョウの繁殖やルリビタキの可愛らしい姿、昨年も日本3例目となるオウチュウカッコウのさえずりを記録するなど都市近郊の定例探鳥地も侮れません。

調査活動としては、1月のクロツラヘラサギ調査。クロツラヘラサギは、世界でも約2400羽程しかいない非常に稀な種で、昨年は、広大な干潟を背景に有明海・八代海沿岸で106羽と日本で越冬する258羽の41%と日本一の越冬地域となっています。

八代海沿岸の球磨川河口では、日本で唯一、オオズグロカモメの越冬もこの時期観察され、各地から多数の観察者が訪れます。

9月〜10月のタカ渡り調査(会員約60名参加)。9月中・下旬は、天草下島六郎次山[標高405メートル]で朝鮮半島・対馬・九州西岸経由のアカハラダカの渡りが観察できます。平成19年9月21日には一日最高となる14,243羽をカウントしました。10月初・中旬のタカ渡り調査はサシバの渡りを中心に行われており、毎年第二日曜日に県下一斉カウントも実施されています。昨年シーズン計約2700羽が南の国に旅立ちました。このうち約600羽弱は、天草下島で新たに観察され、九州西岸を南下する朝鮮半島がらみの個体ではないかと期待され、今後の詳細な調査が待たれています。

その他支部報には、野鳥情報のページもあり、県内で見られた鳥の情報を蓄積し、大切な記録となっています。

昨年も、11月に玉名市でニシコクマルガラス・熊本市でオオヨシゴイ♂が県内初記録され、確認数約350種類、内約120種類が繁殖又は繁殖の可能性ありとなっています。阿蘇の草原では、日本の南限となるコジュリン・オオジシギの繁殖。九州山地の森林では、ブッポウソウの繁殖やクマタカ・ホシガラス。有明海・八代海の干拓地と広大な干潟では、春・秋しばし羽をやすめるシギ・チドリ類約70種類。天草西岸の島嶼では、カンムリウミスズメ・カラスバト・ヤツガシラなど。

多彩な野鳥環境に恵まれた熊本よかとこばい。札幌支部の皆様も、いっぺんたずねてきなっせ!たのしかばい!!

支部報「カッコウ」2011年3月号より