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Sapporo Chapter of Wild Bird Society of Japan

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自然の中を視覚障害者と共に

タートル会事務局 浦島邦子

「タートル会」が最初に「野鳥の会」にお世話になったのは何時であったのか?古い記録を調べてみましたが判かりませんでした。が、ほぼ半数の視覚障害者と共に西岡水源池をご案内して頂いたあと、日本では余りお目にかかることが出来ないであろう『アルプスホルン?』というのでしたか、わざわざ運んで来てくださった大きな楽器の演奏を聴き、何人かの障害者は触らせてもらったもした後、公園に近い方だったのでしょうか、会員の方が提供して下さった塩茹のじゃがいも塩辛添えをご馳走になり、その美味しさにお代わりをしたタートル会会員もいた様でした。それが最初の野鳥の会との出会いでしたでしょうか?

強い雨降りの時以外は、ほぼ毎年の様に6月第1日曜日には視覚障害者を同行してお世話になっております。一般参加の方達とは別行動にして頂いて水源池内を案内して下さり、鳥の囀りが聞こえないか?珍しい植物は何か無いか?木の実・樹皮は?と捜して、視覚障害者が耳で、指で感じる様に気を使って下さって、有意義な1日になるよう考えて何時も案内して下さり、有り難い事です。

足が弱くなって歩くのが大変になったと言って残念ながら最近『タートル会』を退会した会員だった女性は植物が好きで、必ずと言っていい程探鳥会には参加し、楽しんで植物に触れていた姿を思い出しております。

私は残念な事に囀りを聞き、色々と説明して頂いて、その時は記憶に留めた様な気になって街中に帰ってきて、今日囀りを聞かせてくれた鳥の名は?囀りはどんな声だったか?と思っても駄目ですねぇ、すっかり忘れて思い出せないのですからね。幾度参加しても一向に鳥の名はインプット出来ないでおりますね。それでもヨブスマソウ・キクザキイチゲ・ルイヨウボタン等々、随分沢山の野草の名を教えて下さいました。お陰で野幌森林公園ではザゼンソウ・キツリフネを見つけることが出来ましたし、クルマバソウは藻岩山登山口近く、小樽オタモイ岬近くの小山他あちこちで見つけることが出来るようになりました。

ですが、記憶する能力は充分過ぎる位に持っている筈の障害者会員も囀りとなると別なのでしょうか、『野鳥の会』の成績の良い生徒にはなれないでいる様です。

最近は障害者も国内はもとより韓国・中国・ハワイへ行くのは常識で、世界を股に掛けて旅行づいておりますので、「タートル会」行事への参加者が増えているとは思われませんし、目的地が新しい処ですと参加者が増えるという状態です。

何時も行っている西岡水源池でも、水辺には今年もカモが来ているか、どんな野草がはえて、渡りの途中で羽を休めてくれた囀りが何種類聴けたか等楽しんで歩いて欲しいと思うのが企画する者の願いです。

日本野鳥の会札幌支部の皆様は私達に野鳥を、野草を紹介してくださるばかりではなく、自然の保護等にも努力されていることと推察しております。会員の方それぞれが日常の仕事の傍ら会運営に努力されていらっしゃるには並大抵のご努力ではないと思います。行事を何時までも続けることが出来ますよう、皆様が健康でありますよう祈念しております。

支部報「カッコウ」2005年6月号より